
山は空や雲を見るのに最高のフィールドなのに足元を見ている登山者が多いのはもったいないことです。
空を見ることで分かる気象のリスクや、山から見える「空の美しさ」を伝えたい。 山で空や雲を見ることの楽しさを伝えたい。
そんな想いからスタートしたプロジェクト。それが「空の百名山」です。
プロジェクトのきっかけ
「日本百名山」「花の百名山」はあるのに「空の百名山」がないのはなぜだろう。
山と天気、つまり「空」に関わる仕事を長く続けているうちにふとそう考えました。
空を見るのに楽しい山、夕焼けや朝焼けの空が美しい山、雲海がきれいに見える山など、空を見るのに相応しい山はきっと沢山あるはず。
そんな、空を見て歩くのが楽しくなる山を見つけるための旅を始めることを思いつきました。
この旅の中で、山小屋や山頂でお天気講座「山の空ライブ授業」をおこない、皆様に空や雲を見る楽しさ、空を見ることで予想できる気象のリスクなどをお伝えできれば嬉しい限りです。
これまでにも観天望気の講座やツアーなどを300回以上、行ってきた中で、空を見るのにとっても良い山も沢山見てきました。それ以上の山に出会えることも楽しみにしています。2019年3月の九州(くじゅう連山)、4月の気仙沼(三陸地方)からスタートし、実際に登った時の写真と雲の解説を本サイトでお伝えをさせて頂きます。

プロフィール
猪熊 隆之
1970年生まれ。全国330山の山頂の天気予報山の天気予報を運営する国内唯一の山岳気象専門会社ヤマテンの代表取締役。中央大学山岳部前監督。国立登山研修所専門調査委員及び講師。茅野縄文ふるさと大使。カシオ「プロトレック」開発アドバイザー。
登山歴はチョムカンリ(チベット)、エベレスト西稜(7,650ⅿまで)、剣岳北方稜線冬季全山縦走など。2019年以降は、エベレスト(8,848m)、マナスル(8,163m)、チンボラッソ、コトパクシ(エクアドル)、マッターホルン、キリマンジャロ、など予報依頼の多い山に登頂し、山岳気象の理解を深める。
著書に、天気のことわざは本当にあたるのか考えてみた(ベレ出版)、山岳気象予報士で恩返し(三五館)、山の観天望気、山の天気にだまされるな、山岳気象大全(山と溪谷社)。共著に山の天気リスクマネジメント(山と渓谷社)、安全登山の基礎知識(スキージャーナル)、登山の科学(洋泉社)。