「山頂で観天望気」を武甲山で開催。30名を超える皆様にご参加いただきました。
東京都心からも三角形の特徴的な山容を望むことができ、秩父盆地から大きくそそり立つ姿を見ると、登りたくなってきますよね(笑)。
この日は、関東は北高型(関東地方から見て高気圧が北に偏って張り出す)のため、層積雲が広がる朝でした(写真1)。
写真1 層積雲
その雲も日中は取れていき、登山口では快晴。今回は一ノ鳥居から登ったが、登山口まではセメント工場が立ち並び、ちょっと異様な風景。
登山口に入ると、左手に沢が流れている。石灰岩の白く濁った沢かと思ったけど、澄んだ水。綺麗な沢だった。
写真2 美しい生川上流の沢
沢から離れると本格的な登りとなる。杉の人工林が続く。その中に巨木がある。
写真3 杉の巨木
傾斜が緩み、御嶽神社の鳥居が見えてくると、山頂は近い。山頂には展望台が2つある。いずれも山頂の北側は石灰岩の採掘が進み、崖になっているため、柵が設けられている。
写真4 秩父盆地の北側の山並みに沿って積雲が連なる
この積雲は、秩父盆地の日射で温まった空気が山の斜面を上昇してできたもの。日射で温められた南斜面に沿ってできていることが分かる。
写真5 秩父盆地を見下ろす
眼下には秩父市外が一望。
写真6 武甲山の山頂は層積雲に覆われる
関東平野側から湿った空気が入ってきて、山の斜面を上昇してできた雲。武甲山の上部のみこの雲に覆われて寒かった。
武甲山は、山頂以外は空が開ける場所がほとんどなく、山頂も北側の空しか見えないことから、「空の百名山」の選定は見送ります。
でもとてもいい山でした!「山頂で観天望気」にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
文責:猪熊隆之