旅の記録中国

11座目 空の百名山を探す旅 ~中蒜山(岡山県・鳥取県)~

中国地方の名山、蒜山三山の中でも展望の良い、中蒜山で空見ハイキング(観天望気講座)。今回は日本海から湿った空気が入ってくる気圧配置。晩秋の時期には多い天候パターンで、そのようなときの雲の現れ方、雲がどういう風にやる気を出していくと、気象リスクにつながっていくのかについて学びました。南側の中国地方内陸の盆地、北側の日本海と両側の空を見渡すことができ、空見にもとても良い山でした。「空の百名山」有力候補に名乗りです。

前半は樹林帯の登り。紅葉が遅れている今年はまだ緑の木がほとんど。(10月27日撮影)
下蒜山からの登山道に合流すると、尾根に出て展望が開ける。ちょっとやる気を出した雲から、成長した雲粒が落下する様子が分かる。雲が落下し始めるということは、それだけ雨粒に近い大きさに成長しており、雨雲になる直前の状態。
上部では木々が色づき始めていた。(10月27日撮影)
真っ赤に色づいているものも。(10月27日撮影)
中蒜山登頂!(10月27日撮影)
南東側では少し雲がやる気を出している。水蒸気前線に伴う雲が地面付近の昇温で発達したもの。
日本海方向には層積雲がやや発達した雲列が。下層にやや冷たい空気が入ったことによる対流でできた雲。
西日本の日本海側は冬、この雲に覆われてぐずついた天気になることが多い。
上蒜山~大山方面。層積雲や積雲が広がる。大山の山頂は見えない。今日は大山方面からの風向きだったため、大山が湿った空気の侵入を遮り、
蒜山では雲が広がる時間は多かったものの、まずまずのお天気。一方、大山は終日、雲がかかっていた。
山腹の紅葉(10月27日撮影)
上層の雲も賑やかだった。高い所にスジのように浮かんでいる雲は巻雲。100%氷でできた雲。空でもっとも高い所に浮かぶ。
うろこ雲の波状雲が姿を見せてくれた!空気中に重力波ができて波打っている証拠。雲が空気の気持ちを教えてくれる。