雲のワンポイント講座

雲のワンポイント講座 第8回 ~雲の高さを知る方法~

空を見上げたときに、雲が浮かんでいると、「あの雲はどの位の高さなのかな?」と思うことがあります。また、雲がやる気を出して雲のてっぺんの高さが夏場だと7,000m以上、

冬場で3,000m以上に達すると雷を伴って激しい雨(雪)をもたらす、危険な積乱雲(せきらんうん 別名雷雲)になっていきます。雲の高さを読むことは、気象リスク回避のうえでも大切なのですが、その高さを特定することは難しいですよね。

 

そんなとき、山の高さを基準にするとうまくいくことがあります。

写真1は、ある朝、散歩をしているときに見られた雲です。頭上は厚い灰色の雲に覆われていますが、雨は降っていません。この雲は、層積雲(そうせきうん、別名うね雲)と言って、地上から2km位までの間に浮かぶ低い雲で、雲に厚みがないので、雨は降ってもぱらつく程度で済みます。

 

写真1 蓼科山の中腹に広がる層積雲

そこで、この雲の高さが気になりました。そのときに参考にしたのが、蓼科山の手前側に浮かぶ雲頂(雲のてっぺん)が平らな雲です。雲の高さは、空気の状態が同じ場所ではほぼ同じになります。従って、距離的に近いこの雲(雲のてっぺんが平らな雲)と頭上の暗い雲とは高さがほぼ同じだと考えられます。

 

写真2 写真1と同じものに猪熊が加筆

この雲のてっぺん(赤い破線)は、白い丸印の山より少し上にあります。従って、この山の高さが分かれば雲の高さが分かる訳です。この山は八子ヶ峰から東に延びる尾根で標高は約1,830mです。そこで、この雲は1,900m位の高さということが分かります。それで、頭上の暗い雲のてっぺんも1,900m位の高さになります。