雲のワンポイント講座

雲のワンポイント講座 第15回 色々な雲が共演した空

今回は、写真1に見られるように、一枚の写真で色々な雲が見られましたので紹介していきます。

写真1 一枚の写真に色々な雲が

1.波状雲

雲が波を打ったように見えることから波状雲と呼ばれています。空気中に発生した波によって発生します。

2.レンズ雲

凸レンズのような形をしたレンズ雲は、上空の風が強い時に現れやすい雲です。山では強風のサインとなる雲で、悪天の前兆となることもあります。

3.ひつじ雲(高積雲)

ひつじの群れのような雲で、高積雲と呼ばれる雲の別名です。第12回(http://sora100.net/1pointcourse/2958)で紹介したように、ひつじ雲からおぼろ雲へと変化する際は、天気が崩れていくことが多くなります。

3-a.尾流雲

モヤモヤっと見えている部分は、ひつじ雲が蒸発している様子です。

4.おぼろ雲(高層雲)

ひつじ雲とは違い、空一面にムラのないこの雲は、おぼろ雲(高層雲)と呼びます。おぼろ雲は太陽がおぼろげに見えることから名づけられました。

皆さんも、ぜひ色々な雲を見つけてみてください。

 

文:窪田純(株式会社ヤマテン)、写真:猪熊隆之(株式会社ヤマテン)

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