この日は、湿った南東からの風が八ヶ岳に雲を作り出しました。その雲は白丸で囲んだ部分です。山梨県の北杜市側や長野県の南牧村側からの湿った空気が、山を上昇する際に風上側で雲を作りました。一方、湿った空気が山で止められたため、山の反対側(手前側)には雲がないことがわかります。
南東風ではなく南風だと、左側の白丸部分には雲が発生しませんので、南東風ならではの特徴的な雲の出方でした。
写真1 湿った南東風が作り出した雲
文:窪田純(株式会社ヤマテン)、写真:猪熊隆之(株式会社ヤマテン)
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