青空に広がる飛行機雲。上の写真に見られる帯状の雲は全て飛行機雲が形を変えたものです。上層(上空約7,000m以上)の空気が湿っているときには、飛行機雲がなかなか蒸発せず、長く残ります。
それでは、良く言われる「飛行機雲が長く残ると、天気は崩れる」のでしょうか?
これは、当たっているときと外れるときがあります。上層の湿った空気が低気圧や前線の接近によるものであれば、天気は崩れます。しかしながら、一時的に湿った空気が入っているときは天気が崩れません。西側の離れた場所に(関東地方の場合、東シナ海などに)前線や低気圧があるときに、飛行機雲が残るときは天気が崩れるので、天気図と併せて確認すると良いでしょう。
文、写真:猪熊隆之(株式会社ヤマテン)
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